Q. 調査官は、やって来る前にもう“答え”を知っている!? 恐るべき「準備調査」の中身とは?
A. その通り、と言っても過言ではありません。特に凄腕の調査官ほど、あなたの会社に足を踏み入れる前に、問題点の“当たり”をつけています。彼らは決して、丸腰でやって来るわけではないのです。
調査先が決まり担当者が決まると、彼らはまず『準備調査』という名の徹底的な“下調べ”に入ります。
・過去を洗い出す:過去の申告書や調査の記録をデータベースで洗い直すのは序の口です。
・外部から分析する:集めた取引情報からお金の流れを分析し、「同業他社と比べて、この会社の数字は不自然ではないか?」といった視点で比較検討します。
・“現場”を歩く:そして驚くべきは、彼らが実際に“現場”を歩いていることです。会社のビルや工場の様子、支店の雰囲気、時には社長の自宅周辺まで足を運び、外から見える情報をくまなく集めているのです。
これらの情報をパズルのように組み合わせ、申告内容との“矛盾点”をいくつもリストアップした上で、彼らは調査当日を迎えます。
経験豊富な調査官ほど、そのパズルを解くための“調査手法”という引き出しをたくさん持っています。そう、調査はあなたが思うよりずっと前から、静かに始まっているのかもしれませんね。