税務署は見ている(05)

第5回:裏口の「食品コンテナ」は口ほどに物を言う。散歩中の調査官がチェックする“意外なモノ”

 不特定多数のお客様と現金でやり取りをする飲食店。 その性質上、銀行口座を通さないお金の動きが多く、外部からは正確な売上規模が見えにくい業種の一つです。

 「現金商売だから、少し売上を抜いてもバレないだろう」 そんな誘惑を断ち切るために、税務署の調査官は、客として店に入り客数を数える「内偵調査」を行いますが、彼らの目は店内だけに向いているわけではありません。

 彼らが通勤途中や休日の散歩中、何気なく、しかし鋭くチェックしている場所。 それは、店の裏口や勝手口に積まれた「コンテナ」や「回収袋」です。

■ ゴミではない、情報の山

 店の外に積まれたビールケース、食材が入っていた空のコンテナ、そして使用済みのおしぼりが入った袋。これらは単なる洗い物やゴミではありません。

 調査官は、そこに書かれている「業者名」を読み取っているのです。

  • 「あそこの酒屋からビールを仕入れているな」
  • 「おしぼりの業者は〇〇クリーニングか」
  • 「この食材コンテナは、市場の〇〇商店のものだ」

■ 売上の推計と、隠れた取引の発見

 これらの情報は、後日、驚くべき精度で申告内容の検証に使われます。

 まず、空き箱やおしぼりの量から、おおよその客数や回転率を推測し、申告されている売上が少なすぎないか(売上除外がないか)を推計します。 さらに恐ろしいのは、「取引先の照合」です。

 もし、裏口で見かけた「〇〇酒屋」の名前が、提出された申告書の仕入先リストに載っていなかったら? 「仕入を隠している(=それに対応する売上も隠している)」、あるいは「簿外で現金のやり取りをしている」という決定的な疑いにつながります。

 店先に積まれた名入りのコンテナ。それは調査官にとって、あなたの店の「真の仕入先」と「真の繁盛ぶり」を雄弁に語る、動かぬ証拠なのです。

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