Q. 税務調査にも“レアキャラ”がいるってホント? やって来る調査官で会社の「格付け」が分かる!?
A. その通りです!税務調査と一括りに言っても、やって来る調査官は一種類ではありません。実は、どんな調査官が来るかで、税務署があなたの会社をどう見ているかが、ある程度わかってしまうのです。
まず、最もポピュラーなのは、税務署の「法人課税部門」の職員が1~2名でやってくる『一般調査』。これが基本形、いわばノーマルモードです。
しかし、会社の規模や特徴によっては、専門家チーム、言うなれば“レアキャラ”が登場します。
・ベテラン揃いのチーム『トッカン』:売上が大きい会社には、精鋭部隊である「特別調査官(通称:トッカン)」が2人以上のチームで現れます。手強い相手と考えていいでしょう。
・専門分野のプロフェッショナル:海外取引が多ければ「国際税務専門官」、ITを駆使したビジネスなら「情報技術専門官」と、まさに“その道のプロ”が派遣されます。
・会社も個人も丸ごと調査『ソウゴウトッカン』:先代社長の相続などが絡むと「総合調査担当特別調査官(通称:ソウゴウトッカン)」が登場。会社の法人税だけでなく、個人の相続税までまとめて調査されることもあります。
・最恐?アポなしの『特調班』:そして、最も警戒すべきは、アポイントも取らずに突然やってくる『特別調査班』かもしれません。この調査を行う職員は「特調班」と呼ばれ、何か特別な情報に基づいて動いていることが多いと言われています。
ちなみに、これら『トッカン』や各種専門官、『特調班』は、まとめて『広域担当』と呼ばれています。もし地元の税務署に専門家チームがいなくても、近隣の大きな税務署から、凄腕の調査官が“遠征”してくるというわけです。